2020.09.23

スタイリストブログ

Chiave  〜 あの部屋へと続く鍵を探して

 

 

今年で5歳になるコジモ

この夏もフィレンツェ郊外の丘の上にある祖父の邸宅で過ごしていた

 

扉を開けると大きなグランドピアノのあるサロット(応接間)

今は使わなくなったそのピアノの屋根は閉じられていて

数えきれないほどの写真が飾られている

 

右手にはアンティークの長いテーブル

そして左側にはベルベット素材の一人掛けソファーが二つ

その間にある低いテーブルの上に沢山のアンティークの鍵があった

 

 

これはコジモの祖父のアンティークコレクションである

毎回コジモはお爺ちゃんにこう尋ねる

『Nonno!! Queste chiavi per quale porta? 』(これはどの扉の鍵?)

小さいもの・・・大きなもの・・・

      デザインの凝ったもの・・シンプルなもの

 

コジモはいつもこの場所で鍵を触っては縦に並べたり横に並べたり

『Nonno, perchè hai così tante chiavi? 』

(どうしてこんなに沢山の鍵があるの?)

 

そんなコジモにノンノはこう答えた・・・

宝物を探すときには色んな鍵が必要なんだよ!

お前もこれから沢山の宝物に出会うだろう

もし鍵をもってなかったらその箱は開けれないだろ!

 

コジモはずーーっと並んだ鍵を見ながら

ノンノの話を熱心に聞いていた

 

人生を歩いていくと沢山のドアに出会う

その扉を開けたいのか?開けれるのか?

その鍵とは時には情熱という名前であったりまたは 勇気という大きさなのかも

 

 

まだ小さいコジモには少し説明が難しすぎることだった

ノンノは心の中でお前が大きくなった時に

どんな困難なことが起きても鍵がある!

そう思え!!と教えたかったのだろう

 

きっと・・・幼少の頃に沢山見たあの鍵の意味を

彼は成長過程の中で思い出すのであろう・・・・

 

 

Chiave (キアーヴェ)

〜 Alla ricerca della chiave
     per andare avanti in quella stanza 〜

【鍵】
           〜 あの部屋へと続く鍵を探して 〜