2019.11.27

スタイリストブログ

Memories in the Sky.

 

こんにちは。銀座店のAngelaです。

ぐふふ、明日からルースオーダー会がいよいよ銀座店では始まります。

11月28日(木)から12月4日(水)の1週間での開催です。

今回もルースがたくさん銀座にはやってきており、ひしめきあい、囁きあって記憶の主をお待ちしております。

ただ、いざ目の前にたくさんのルースが用意されて、様々な石たちの囁きを聞いていると、記憶の迷宮へ入り込み、迷子になってしまうことも多々あるかと思います。

昨年はわたしも心に決めていた欠片を探し回っていた結果、いろいろな石たちの囁きを聞き、一瞬記憶の迷宮へ入り込みそうになりました。

けれどやはり、求めていた子は囁きが大きいのです(つまり実は叫んでいるらしい…)。

選んだ欠片は2つだけですが(笑)、気がついたら、青系の色味の石ばかりが手元にやってきたいました。

青、蒼、碧、藍、紺、群青、紺碧、などなど。

日本語では様々な細かい色の違う青にも、名前がつけられており、なかなか聞かないような名前もあります。

わたしは青色全般が好きです。

なぜ青色が好きなのか。

そのルーツは、恐らく辿るのが相当難しいと思いますが、ただ一つ確信しているのは、母の影響だと思います。

物心ついた頃から記憶しているのは、母が青色が好きだと言っていた記憶です。

母は海が好きな人です。ピアスを開けた翌日に海に入って耳を腫らすほど、海が好きです。

(こんな事書いていると、後でラインで「やめてよ!」と言われそうですが)

わたしも海が好きです。

けれど、それ以上に好きなのは空です。

中学生の頃は、空の写真をネットで集めまくっていました。

高校生になってからは、ゲットしたデシカメでことあるごとに、空の写真を撮っていました。

高校で行ったカナダは空が広くでとても驚いたのを覚えています。雲が低く、まるで頭上を流れていくようで、その雲のうえにまた空が広がっており、その向こうには山々が聳えていました。

大学生で行ったアメリカも相変わらず広大な空と大地が広がっており、留学していた大学近くの川越しに見る空は、水面の上でも揺れながら、とても綺麗でした。

空の色は季節や時間帯によって変わります。

その色の違いや変わりようはまさに、色石のようです。

実はルースオーダー会が終わってから作ったこちらタンザナイトのリング。

タンザナイト大使、ようやく立派なタンザナイトが手元へやってまいりました。

ちなみに最近、一部の方へ、わたしが(自称)タンザナイト大使だという事が流布されたようで、わざわざタンザナイトの情報や、仕立てたリングをお見せくださる方がご来店くださいます。

先日は「タンザナイトのリングを今度見せにきますね!」と仰って下さった方もおり、そろそろ洗礼式を勝手に執り行ったほうが良いのかと思ったくらいです。

タンザニアの夕焼けのような色味から命名されたタンザナイト。

わたしのタンザナイトは非加熱なので、一般的に知られているタンザナイトの色と比べると、色は薄く、上下と中央で色味が少し異なります(わたしはこれを勝手に『ゾイサイト感が素敵』と呼んでおります)。

タンザニアの夕焼け、是非とも見てみたいです。

そしてこちらが半年待って、手元へやってきたパライバトルマリン。

光が当たっているので、濃く見えますが、実は少し薄く透き通るような色味のこちら。

タンザナイトがタンザニアの夕焼けならば、パライバトルマリンは「宇宙から見た地球の色」と形容されるのは有名な話。

青い目のジョン(リングの名前です)は、わたしの子供の頃の(母からの刷り込みによる)憧れを彷彿とさせます。金髪で青い目の人=外人さん。とても短絡的ですが、違う言語を話す、こういう人たちと話してみたいという思いがあったのを僅かながらに覚えています。

夕焼けから宇宙へ。だいぶ、大々的な内容になっていますが、要するに、わたしが選んでいる石たちは、空へと起因するという事です。

選んでいる時は気付かなくとも、日々眺めていると、少しずつ、昔の記憶が思い起こされるのです。

そして手元で輝いている昔の記憶たちは手元を、ひいては未来をかすかに照らしてくれるのです。

過去は現在へと続いており、そして未来へと続いていきます。

過去を思って拾った記憶が、そのままきっと未来へと続いていくのです。

暗示かもしれないし、運命とも言えるのかもしれない。

記憶とはそんな時の流れの中を転がっており、大半は大河へと消えていくのかもしれませんが、稀に、わたしたちの手元へとたどり着いてくれるのかもしれません。

一所懸命に探すのではなく、石たちの囁きに耳を傾けてみると、過去の自分、そして未来へ導いてくれる欠片が見つかるかもしれません。