2019.01.26

スタイリストブログ

Cornice Fiorentina -忘れえぬ風景

 

冬の朝オルトラルノの細い路地を歩いていたら

とても素敵なCasetta della Posta (郵便受けボックス)を見た

朝日を受けて金色のそのカセッタは輝いていた

 

 

もう随分長い間手紙を手書きで書いていない

イタリアに来たころは今のようにネット社会が発達していなかったら

お友達や両親にも頻繁に手紙や葉書きを送った

 

あれは留学して初めて迎えた97年寒い冬の日の午後

学校から戻ったらホームステイのイタリア人ママが

『手紙が届いてるわよー!』机の上に置いてくれた

手に取ってみると宛名のところに子供が書いたような

奇妙なアルファベットで住所と私の名前が並んでいた

 

それは日本の父からの一通の手紙であった

元気にしているのか?から始まったその手紙の内容には

近況や日本のニュースのことそして母のこと

取り止めの無い内容が書かれていた

決して字が綺麗ではなかった父が一生懸命書いたんだと伝わってくる

 

2ページ目の最後に私のイタリア留学を大反対した

父からは想像できない言葉が私の目に入ってきた

『寒いから体には気をつけなさい。ちゃんと食べなさい。

そして辛ければいつでも帰ってきなさい』と書かれてあった

 

手紙が届くってやっぱり何か特別の喜びだと思った

いつの日かその手紙を失くしても

あの瞬間の感動や喜びは残り続ける

 

父との記憶をこんなフレームに入れてみよう

大切な思い出はいつまでも残り続ける

私の胸の中に。。。。

 

 

 

Cornice Fiorentina

~その風景を忘れないように~

フィレンツェ彫りで仕上げられたピアス