2018.12.31

スタイリストブログ

And I’ll write down some precious memories on it.

 

こんにちは。銀座店のAngelaです。

早いものでもう年の瀬です。一年があっという間です。

年の瀬になると、今年一年を振り返るのもそうなのですが、来年のご挨拶を書き始めますよね。

今はラインやSNSで「あけおめ!」なんて簡易に言える時代になりましたが、小学生か中学生の頃はまだしっかり、両親と弟と三人で毎年慌てて年賀状を刷っては書いていました。

年始から忙しなく配達をしてくれる郵便屋さんに感謝をしつつ、ポストに入っている年賀状で、自分の名前を見つけた時はとても嬉しかったものです。

時代と共に様々な事が便利になり、距離があってもデシタルで瞬時に連絡が取り合えるようになりました。

紙に文字を書いたものを切手を貼って投函する事は今は「アナログ」な事となりお手紙を書く人も少なくなっていると思います。

けれど、もともと便箋の収集癖があるというのもあるのですが、わたしはお手紙を書くのももらうのもとても好きです。なんなら頂き物に付いている手書きの短いメモすら嬉しいような人間です。

昨年のクリスマスから、クリスマスカードをくださる顧客様がおり、今年も素敵なお手紙と共に送ってきてくださっていました。

また、今年の春にお話しした方と先日またお話しができたのですが、その方は素敵なお手紙をご自身でお作りになっており、これはわたしが図々しくも頼み込んだような感じだったのですが、クリスマス仕様のお手紙をくださいました。

文字でのやりとりならば、ラインで十分だし早いじゃないかという事もあり、それは決して間違いではないと思います。

ただ、わたしの場合、お一人お一人の個性が表れた文字を見ながらお手紙を読むという事は、電話をしている事に近い感覚です。

お手紙では相手の顔も声もわかりませんが、その時の思いが字体と選ばれる文字に反映されている気がするのです。

そして何より、読みやすく丁寧に書いてくださっているという心遣いだけで、わたしはとっても満たされます。

クアラントットにも思いを認める際にそばにいてほしいジュエリーたちがいます。

羽ペンのネックレスは「この思いを綴る日の為に」

一瞬一瞬に感じ取った事はなかなか言葉に表せられないわりに、すぐに消えていってしまいます。

それを忘れずに。そしていつかその感じ取った事を、紙の上に表現できる日が来た時の為に…。

そしてお馴染みのシーリングワックスのリングは「ここに封をしておこう。書き記した思いが届くまで」

いつかあの日感じた思いが誰かに伝わるように。

そして誰かに伝えたいと思った感情がある事を、自分自身が忘れないように…。

 

お手紙はデータと違い、物理的に損壊しない限り、ずっと残ってくれるものです。

実家に帰ると未だに古い年賀状が居間の棚の中に束になって眠っています。

今ではなかなか見返す事も少ないですが、やはり定期的に「文字が書かれた紙」がポストの中にいるのを発見すると、以前頂いたお手紙を見返してしまいます。

そしてそれが、わたしがそれぞれの年を思い返したり、ふとある瞬間へ思いを馳せたりする際のやり方なのだと思います。

一年が過ぎ、平成の世が終わりを迎えつつある現在ですが、星は巡り日々は続き、時はあいも変わらず経っていきます。

振り返れば「去年」なのに今は「今年」にいる事がたまに不思議になります。

わたし達が生きている場所ではいろいろな線引きと区切りがあり、その都度それらがわたしたちを回顧させるわけですが、その足元の深い場所では日々に区切りなく変わる事なく日々は過ぎていきます。

そんな中でわたし達は生きていて、日々多感に様々な事を感じています。

些細な事でも変わらぬ毎日をちょっと違った過去としてそれぞれ振り返る為に、わたし達は筆をとり、文字を綴り、誰かへ知らせていたのではないでしょうか。

「今日は昨日と同じ快晴で空気は冷たかったけれど、太陽の日差しが少し暖かかったの」

「こっちは昨日の雪が嘘のような快晴だよ」

そんな「今」のやりとりを文字でするって、とても美しい事ですね。

駄文の締めくくりとなってしまいましたが、今年も多くの方とお話しができました。

来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。